【レビュー】カシオの激安コンデジEX-ZS29を使ってみた

2018年5月、カシオがデジカメ事業から撤退という報道がありました。

 

初めて購入したカメラがカシオのEX-Z1000、それを何台か買い直して5年間ほど使い続けてきた私にとってまた衝撃的なお知らせ。

報道発表の時点ですでにデジカメの生産は終了しているとのことでしたので、駆け込みで一番安いコンデジEX-ZS29を購入してきました!

 

カシオの激安コンデジの最末期モデルの実力をとくとご覧あれ。

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EX-ZS29のスペック

EX-ZS29は2017年に発売されたコンデジ。

 

スペックはこんな感じ。

・1/2.3型1600万画素CCD

・35mm換算26mm~156mmの光学6倍ズーム

・開放F値3.5-6.5のレンズ

・5cmからのマクロ撮影

・2.7型23万ドットTFT液晶

・ISO感度100~1600

・シャッタースピード4秒(夜景モード)~1/2000秒

・光学手ブレ補正非搭載(高感度によるブレ軽減モード)

・21パターンのベストショット

・26シーンを判別するプレミアムオートとeasyモード搭載

 

レンズは広角でもF3.5スタートとかなり暗め。

以前販売されていたもっと安いコンデジEX-ZS6は光学5倍ズームですが広角がF2.8スタートなのと比べると明るさが犠牲になってます。

ベストショットを選ぶのがメイン

カシオはエントリー機ですらベストショットが20パターン以上と豊富で、どちらかというと撮影するシチュエーションに合わせてカメラのベストショットを設定するのがメインになります。

シャッタースピードはベストショットにある夜景モードの4秒が一番長いですね。

花火モードもあり、これはシャッタースピードが2秒に固定されます。

 

親切にもベストショットの設定一覧が公開されています。

あと、なぜかベストショットを選択してもホワイトバランスやピントの合わせ方のような細かい設定が自分で変えられます。

外箱は非常に小さい

外箱は非常に小さくなりました。

以前使っていたEX-Z1000と比べると体積が1/3くらいになってます。

 

取説すら薄っぺらいのになってますからね。

カシオ伝統の画面右側に並ぶメニュー、だが・・・

2006年に発売されたEX-Z1000で初めて採用された液晶画面の右側にメニューがズラーッと並ぶカシオならではのUI。

これもEX-ZS29で継続して採用されていました。

ただ、非常に残念なことにホワイトバランスや露出、ISO感度の設定はこのズラーッと並んだメニューの中ではなくさらに奥深くにあるので操作が非常にややこしいことになってます。

初心者向けに顔認識やライティング(逆光補正)を設定しやすくし、初心者向けでない設定をメニューの奥深くに押し込んだんでしょうが、プログラムオート派な私にとってこれらを変更するための手数が多く撮影チャンスを逃すこともありました。

 

左右キー設定によく使う露出補正を割り当てているんですが、そもそも私がこのカメラの想定ユーザーではないということですね。

マニュアルホワイトバランス、マニュアルフォーカス搭載

カシオのデジカメは伝統的にマニュアルホワイトバランスとマニュアルフォーカスが搭載されています。

これはエントリー機でも例外なく、このEX-ZS29でも両方が使えました。

 

マニュアルフォーカスはピントを合わせる位置を画面に拡大するやり方なんですが、そもそもの液晶画面が粗いので若干やりづらいです。

マニュアルホワイトバランスは白い紙をレンズの前に出してシャッターボタンを一度押せばカメラが自動で調整してくれる非常に単純なやり方ですね。

液晶画面に写る画と実際の写りが全く違う

これは撮影していて気づいたんですが、液晶画面に写る画と実際の写りが全く違うことがわかりました。

具体的に言うと、実際の写りに対し液晶画面に写る画が青みがかっているんですね。

プリセットされたホワイトバランスに設定しているときが顕著で、実際に写してみると全く違う色合いの画で記録されているので壊れているのではないか?と感じてしまうほど。

 

E-M10mk2でも実際の画とEVFで見る画の明るさが全く違うもののそのまま使っているため、液晶画面は構図を確認する程度に割り切ったほうがいいです。

撮影画像

実際に自宅の近所でいろいろ撮影してきました!!

(画像をクリック&タッチすると1600*1200ドットに拡大します)

プログラムオート、ISO100、絞りF4.5、シャッタースピード1/80秒、露出-2/3段、ホワイトバランス曇天

 

いきなり公園から早朝の木漏れ日を撮った自信作なんですが、色もよく乗っていてうまく朝の雰囲気が表現できていますね。

なお、この機種では彩度やシャープネス、コントラストの調整は一切できないようになっていました。

 

プログラムオート、ISO100、絞りF3.5、シャッタースピード1/800秒、露出補正なし、ホワイトバランス太陽光

 

お次は晴れの屋外。

やはりCCDということで青空の色がしっかりと表現できています。

ただし、ノイズリダクションかけ過ぎで他のビルや道路の細かいところがかなり潰れてしまってます。

アスファルトは非常に粒が細かいのでどろどろでなんだかよくわからないことになってました。

 

カシオEX-ZS29で撮影

キャノンIXY140で撮影

 

今度はキャノンIXY140と撮り比べてみました。

縮小してしまうと分かりませんが、カシオの画像処理はある程度の写りを犠牲にしてノイズを徹底的に消す考え方をとってます。

キャノンのある程度ノイズを許容して細かいところも表現する画像処理の考え方とは真逆ですね。

画質を気にせずとにかく安いのがほしい人向け

カシオの激安コンデジEX-ZS29を静止画メインで使ってみたんですが、やはりオートで使うのがメインで上位機種にある余計な機能は徹底的に省略されてます。

スマホを持ってなくてカメラの画質を全く気にせず、とにかく安いものがほしい人向けの機種ということがわかりました。

 

どちらかというと高齢者向けの機種になるでしょうか。

 

画質は1万円のデジカメですから期待するだけ損です。

むしろそこらのトイカメラのほうが「トイ」だとあらかじめ分かっている分、まだ割り切れる感もありますね。

 

そしてキャノンのコンデジとは違い安いモデルとなると写り方のカスタマイズ性は0です。

「激安コンデジできれいな夜景を撮る」にしてはハンデが多すぎます。

 

キャノン以外のメーカーの激安コンデジの性能を見られただけでも十分ですね。

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